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関節炎の治療のひとつである薬物療法に使われている薬品は、原因や症状によって違ってきます。
特に、細菌やウイルス感染の場合は、症状の進行が早く、最適な治療を、速やかに行うことが重要とされています。
どのような関節炎でも、最適な治療が回復の結果を左右するので、医師との相談の元、関節炎の原因と状態に応じて慎重、且つ速やかに治療が行われています。

関節炎で辛いのは、動かした時に痛みがあったり、動かすのも大変な腫れですね。
関節の痛みや腫れがあると、まず、その部分の治療が必要になりますから、その分回復にも影響がありますし、リハビリもかなり苦労をする可能性があります。


では、関節炎の薬物治療には、どのような薬品が使われているのでしょう。

細菌などの原因による関節炎ならば、関節内の炎症を抑えるために、抗生物質が処方されます。

“化膿性関節炎”では投薬治療に先立ち、関節せん刺で関節液を採取し、化膿菌の検査をします。化膿菌がいるようなら抗生物質を入れた洗浄液で関節内の洗浄も行います。

“結核性関節炎”では、イソニアジド・リファンピシリン・ピラジナミド・ストレプトマイシン・エタンブトールなどが使われますが、まず、結核の治療から始めます。

“関節炎がリウマチによる”場合は、炎症を軽くし、痛みを抑えたり、腫れを少なくする薬や、抗リウマチ剤(免疫調整剤)と呼ばれる、進行を抑え、経過を改善する薬が使われます。非ステロイド性抗炎症剤、副腎皮質ホルモン剤(ステロイド剤)を使って、治療法が確立していないリウマチだけに緩和療法が行われます。

“変形性関節症”は、関節炎でも多い症例ですが、非ステロイド性消炎鎮痛剤投与、ステロイドの関節腔内注射などが行われます。
また、コンドロイチン硫酸やヒアルロン酸製剤も多く使われますが、これは、関節の磨耗を防ぎ、組織を保つ意味で使われます。


関節の悩みは、多かれ少なかれ誰もが抱えていることですが、最近、ヒアルロン酸のサプリなどを摂って予防に努めるといったことをよく聞きます。こういった、普段の生活のちょっとした気遣いで関節炎は予防することもできるのです。

関節炎を予防することは、できないのでしょうか。
実は、普段の生活にちょっと注意をすれば、関節炎を予防することができるのです。
では、関節炎予防に効果のある事柄についてお話しましょう。

関節炎は日常生活の様々な要素が色々と絡み合うことで発症するので、普段から、ちょっとした注意を払うことが大切です。
この“ちょっとした注意”が、関節炎を予防し、関節の悩みの解消につながり、さらに健康的な生活を送るために役に立つのです。

では、実際どのような注意をすれば良いのでしょうか。関節炎は、全ての関節、どこにも起こりうるものなのですが、特に苦痛を与えるのが、股関節と膝関節の関節炎です。この部分は、身体を支えるためにも、大切な関節です。
ですから、関節への負担が掛かり過ぎないようにすることです。そのためには、正しい姿勢を保つように気を付けて、無理な体勢を長い時間続けたり、無理な体勢のまま急に動いたりすることは、できるだけ避けたいものです。
特に重い物を持ち上げるときには、ゆっくりと気を付けながら動くようにしましょう。関節炎の原因は関節の磨耗にあることが多いので、加齢ともに体内から減少する成分を中心にした関節に良い食べ物などを積極的に摂るようにすると良いですね。
また、軟骨組織が補充できるような栄養サプリメントも効果があります。

関節炎は関節を使いすぎる事でも起こります。スポーツ好きの人には、関節炎の経験がある人も多いでしょう。

ですが、関節炎になったからといって、好きなスポーツを止めることはできませんよね。
そんな時は、スポーツをする時間をいつもより短時間だけにしたり、膝や肘などにサポーターを使って関節を安定させると、関節への負担が減らせますし、関節を冷やさないですみます。
また、普段からストレッチや水泳をするもの、関節の柔軟性を保つ為に良い事です。
ストレッチも水泳も関節周囲の筋肉を鍛えるので、関節炎の予防に役立ちます。

それから、体重が重いと関節への負担が大きくなり、関節炎を起こしやすくなるので、ダイエットを心がけましょう。
また、喫煙・飲酒も、避けたいものです。
太りすぎ・喫煙・飲酒は、関節炎だけでなく、成人病にもつながるので、注意したいものです。

以上が、関節炎の予防につながることですが、関節炎予防が難しい場合もあります。
それは、何らかの病気によって、関節炎が引き起こされた場合です。でも、その原因が改善されると関節炎の症状も落ち着く事が多いようです。

関節の悩みがなくなるようにするために、しっかり原因を確認して治療を進めていきましょう。

関節炎では内科的な療法では改善できない場合、外科手術で根本的な治療が進められています。

関節炎の内科的な療法とは、薬物療法や赤外線など温感治療などのことで、これらの治療では効果が得られない場合、整形手術で関節の機能回復を図ります。

関節炎で最も多いのが、肥満や加齢によって関節に負担がかかり引き起こされる『変形性関節症』ですが、この場合、関節のダメージが大きすぎると、修復できないケースもあります。また、関節部分に曲がりや歪みを生じることの多い『慢性関節リウマチ』などは、内科的療法ではなかなか治りにくいので、手術によって関節を、正しい形に修復していきます。

関節炎でも関節の損傷が激しい場合には『人工関節置換術』が行われます。
これは主に膝関節や股関節など、体の中でも良く動かす関節によく実施されています。損傷の激しい関節を人工関節と入れ替える“人工関節置換術”はとても大きな手術ですが、高い成果も得ています。例えば、関節炎の為にそれまで寝たきり同然の生活だった人も、歩けるようになりますし、他の関節への負担が無くなります。また、動きへの制限が無くなりますから、下肢の筋力アップにもつながります。人工関節の素材も、体への負担が少なくてスムースな動きが出来る素材の開発が進んでいるので、今後も人工関節置換術による治療法への期待は高まるでしょう。
ですが、人工関節にしたからといって、完全に関節炎が完治したわけではありません。関節炎の痛みは消えても、『人工関節』という異物が体の中に入ったために細菌感染しやすくなりますし、人工関節も長い間使っているうちには、接合部分がゆるんだり、磨り減ったりしてきます。ですから、関節炎の痛みが消えた分、体調管理と、定期的なメンテナンスが必要になるのです。

関節炎での手術は“人工関節置換術”以外にも、股関節の手術に多い“骨切除術”、金属のプレートなどで関節を固定する“関節固定術”、関節リュウマチの治療法としてよく使われる“滑膜切除術”などがあり、症状や原因によって適切な治療法を選択します。いずれも関節炎による、痛みなどの原因を元から除去するには、かなり効果のある手術法ですが、手術後一時的に、関節の違和感を覚えることがありますが、リハビリを続けることで、十分、回復が期待できるでしょう。

関節炎を回復させるためには、手術と並行して行われる薬物療法や生活指導、手術後のリハビリをしっかり行うことが大切です。

関節炎での治療は、原因によっても違ってきますが、基本的な流れを紹介してみましょう。

関節炎の回復のためには、その原因や、個々の症状に応じた治療が行われます。
先ずは医師の診察を受けましょう。関節炎の原因によって治療法も違いますから、関節炎を起こした時の、生活状態や症状などから要因を探り、患部の検査をすることで、関節炎の原因は何かが診断されます。

検査は関節炎の起きている患部をX線撮影します。そこで骨の変形の度合いや、骨の一部がはがれ落ちていないか、関節には異常がないかなどを調べます。
また、血液検査で細菌感染などの可能性も検査されます。
さらに、関節に膿が溜まっているようなら、“関節せん刺”という方法で患部に針を刺して組織を調べ、菌の有無を確認します。
また、ストレスから、関節炎を起こす場合もあるので、気になる点があるなら問診などで医師に伝えておくと良いでしょう。

検査が終わり、原因が分かれば、それぞれの原因に応じた治療に移りますが、特に原因が特定できない場合もあり、その場合は痛みや腫れといった、症状に対しての治療を行います。
一般的に関節炎の治療は薬物療法、温熱療法(低温療法が採られる事もあります)が主です。
薬物療法では、非ステロイド系消炎鎮痛剤と、さらにより強力な副腎皮質ステロイド剤が、鎮痛剤として使用されますが、これらは副作用も強いので、毎日使い続けることは難しいのです。
ですが、最近の研究でグルコサミン硫酸塩を関節炎治療に使う有効性が、かなり注目を集めています。グルコサミン硫酸塩は関節組織成分で、関節の持つ自己治癒力を支え、徐々に痛みや炎症を和らげる効果があることが分かり、副作用も極めて少ないとのことです。

さらに、これら薬物療法、温熱療法などの治療法で関節炎が改善されない場合、もしくは関節の組織や近辺の骨に著しい異常が認められた場合などは、“骨切除術”で、骨の変形部分を整形して正しい状態にさせたり、“人工関節置換術”または“関節固定術”で固定させるなど、関節炎を起こしている患部に外科的手術を行う場合もあります。
また、関節炎が細菌感染による化膿性関節炎であれば、関節部分に洗浄用のチューブを通し、患部の膿を洗浄した後に抗生物質を添加して炎症を押さえる治療が行われています。また、リウマチのような全身疾患の場合では、原因となる元の病気との同時治療が必要になってきます。

関節炎の治療後は再発防止のための指導を医師から受けます。状態によっては機能の回復のために、リハビリが行われることもあります。

関節炎が発症した時に注意したい事は、どのようなことでしょう。

関節炎と言っても、怪我によるもの、加齢や肥満によるもの、ウイルスや細菌によるものなど、その原因や種類はたくさんあります。
ですから、“関節が動かしにくい”“関節部分に痛みや腫れがある”“他に感染性の疾病を起こしている”などの症状が見られたら、早めに医師の診察を受けましょう。先ずは診察や検査を受けて、関節炎の原因を確定し、最適な治療を受けることが関節炎の早期回復に繋がります。

関節炎の痛みや腫れの程度が軽くても、自己診断で放置するのは、とても危険な事です。
なぜなら、関節炎も初期の段階では、関節に異常があっても、自覚症状がでにくいものであったり、関節内で細菌が蔓延し、すでに化膿しはじめている場合や、骨が変形しているのに気が付いていないだけ、という場合もあるのです。

診察や検査を受け、関節炎の原因がハッキリすれば、治療方針も決まります。
まずは、関節炎の痛みや炎症を和らげるために、薬を服用したり、薬を患部にぬったりという薬物療法や温熱療法を受けましょう。
関節炎の回復には適度な運動も必要なので、身体機能回復のためのリハビリなども行います。

また、日常の体の動かし方にも気を配るようにしましょう。
例えば、膝で関節炎が起こったなら、歩く時には、杖を利用するとか、肘や手首の関節炎なら、患部をサポーターで被う事で、患部の保温をしたり、関節を安定させることができるので、効果的とされます。
このように、できるだけ関節炎の患部に、負担を掛けないようにしましょう。

関節炎は完治するまでに、比較的時間が掛かることもある疾病なので、薬物療法や温熱療法・リハビリなどを受けながら、根気良く関節炎と付き合う事が大切でしょう。

また、関節炎は食生活やストレスとも関係があるので、生活態度などの指導も、医師から受けておくと良いでしょう。

関節炎を予防するのに効果のある食品には、どんなものがあるでしょうか。
食品やサプリメントには“関節に良い”とされるものも色々あるようです。関節に柔軟性を与えることができ、関節炎を予防することができるなら、普段の生活や食事に、積極的に摂り入れていきたいものです。


関節に効果的な成分で関節痛にも良い作用があるとして代表的なのは、“コンドロイチン硫酸”や“グルコサミン”“ヒアルロン酸”などが有名です。

“コンドロイチン硫酸”は、体の弾力のある場所(軟骨やじん帯、角膜、血管壁など)に存在するムコ多糖で、豚や鶏などの軟骨に多く、サメの軟骨、ツバメの巣、ふかひれなどに含まれています。関節組織の伸び縮みを助ける働きがあるので、関節の痛みを和らげ、病気の進行を抑える効果があります。サメの軟骨から作られたサプリメントは、アンチエイジング食品としても広く知られています。

“グルコサミン”は軟骨に必要なグルコミノグリカン(ムコ多糖類)の生成促進作用があり、細胞や組織を結合する役割をあります。軟骨や腱などに広く存在していて、磨耗した軟骨を元の状態に戻したり、分解されるのを防ぐ役割も持つ成分です。
カニやエビなどに含まれます。関節炎にも良い作用があり、特に変形性関節症によるひざの痛みに効果があります。
また、カニやエビの甲羅から取り出したキチン質を材料としたサプリメントもあり、 抗炎症効果を期待して食べても良いでしょう。

“ヒアルロン酸”は皮膚や関節内に多く存在しており、関節をスムースに動かす働きがあり、医師が処方により変形性膝関節症の軟骨保護に医薬品として用いられています。
ヒアルロン酸は、微生物の発酵で生産したものやニワトリの鶏冠(とさか)から抽出したものが利用されています。
保水力にすぐれているので、是非定期的に補給したい成分です。

他には、植物の“ノニ”があります。和名はヤエヤマアオキ。ポリネシア諸島、東南アジア、オーストラリアなどに自生するアカネ科の熱帯植物で、その果実は、古くから万能の民間薬としてポリネシア諸島の人々に使われてきました。
免疫力向上、生活習慣病予防、抗がん作用など、幅広い効果が期待されているノニは、外傷や腫れの痛みを取るほか、感染症、関節炎の症状改善にも用いられています。
ノニの果実を搾った100%ジュース、他の果汁とブレンドしたジュース、抽出エキスから作ったサプリメントなどがあります。

さて、今、関節炎に効く物として大変に注目を浴びているのが、“MSM(メチルスルホニルメタン)”です。
MSMは有機硫黄の一種で、穀類、果物、野菜、牛乳などに含まれています。関節炎や筋肉痛を抑制してくれるとして話題を呼んでいるもので、近年、MSMは単独もしくはグルコサミンやコンドロイチン硫酸などと混合した形のサプリメントやクリームで市販されています。

医師と相談の上でこれらの食品を試してみるのも良いのではないでしょうか。

関節炎の歴史は長く、古くからその痛みには悩まされて来ました。現代のように医療が発達していない時代には、薬草などを利用して痛みの解消が図られてきました。そんな古来より伝わる、関節炎に対する民間療法を紹介してみましょう。

関節炎に効果があるとして知られるものは、ショウガやビワです。

ショウガは体を温めてくれる作用があり、ショウガを使った『ショウガ湿布』は、関節炎だけでなく腰痛・リュウマチ・肩こり・胃腸病などにも効くといわれています。
『ショウガ湿布』は、まず、2リットルくらいの70~80度くらいの温度のお湯を用意します。そこにすりおろしたショウガを、木綿の袋か布に入れたものを入れて、ショウガ湯を作ります。そのショウガ湯にタオルを浸して絞り、ビニール袋などでカバーをして、関節炎などの患部に当てます。タオルを取り替えながら 20分ほど患部を温めます。この時、ショウガ湯が冷えてしまわないように、保温しながらするようにします。

次にビワ。『ビワの葉療法』は、釈迦の時代が起源とされていて、民間療法の中でも最も古いものの一つです。
釈迦はビワのことを『大薬王樹』と呼び、“あらゆる病気を治す力がある”と、ビワの効能を説明しているそうです。日本に『ビワの葉療法』が伝わったのは奈良時代といわれ、現在でもリウマチや関節炎・皮膚炎・ガンの他、様々な病気に対して、広く使われている方法です。
このビワの葉療法には、2通りの方法があって、1つはビワの葉のエキスを関節炎などの患部に直接塗る方法、2つ目はビワの葉のエキスを使ってシップとして使う方法です。

ビワの葉エキスは、きれいに洗ったビワの葉をこまかく刻んで、薬用アルコールに漬けます。5日から7日ぐらいすると、ビワの葉のエキス分が抽出されたアルコールは、濃い緑色の液体になります。この“濃い緑色の液体”がビワの葉エキスです。
これを、関節炎などの患部にぬりますが、普通は、2倍の水で薄めて使用します。
湿布にする場合は、脱脂綿やガーゼにビワの葉エキスを染み込ませ患部に当てます。その上から、お湯(60度くらい)に浸して絞ったタオルをのせて蒸します。これを、タオルが冷えたら取り替えながら、20分ぐらい続けます。
ビワの葉湿布は、動物性食品のとり過ぎから起きた各種のガン・慢性病などに、特に効果があります。


関節炎に良いとされる植物には、ハマボウフウやスイカズラ、アロエ ベラなどもあり、煎じて飲んだり、患部にぬることで、関節炎改善に役立つでしょう。

さらに、インカ帝国では『キャッツクロー』が、関節炎の治療薬として盛んに利用されてきました。
キャッツクローには、“アルカロイド”が含まれているので、慢性的な痛みの改善や免疫力向上によいとされています。
現在、サプリメントとして販売されるようになり、関節にも良いことで人気になっています。

漢方では、防已黄耆湯(ボウイオウギトウ)、桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)などが、関節の痛みを和らげる漢方薬として関節炎の方に利用されます。

また、石の力“パワーストーン”を使った、『宝石療法』もあります。銅のブレスレットや緑のガーネット・緑のペリドットなどには、関節炎を和らげる力あるとされています。

民間療法は自然療法・自然治癒力にこだわる方には向いています。ただ、体質によっては、合わない事もあるので、行う時には医師と相談しながら賢く活用しましょう。

関節炎の治療には温熱療法が施される事があります。
関節炎で行われる温熱療法には熱の伝わり方から、“伝道熱療法”・“放射(輻射)熱療法”・“エネルギー変換熱療法”の3つに分類されています。

“伝道熱療法”は、お風呂のように温水を使ったり、暖めたパックで関節を包み、保温して血行を良くする方法。

“放射(輻射)熱療法”は、放射部を患部に向け、赤外線を当てる赤外線照射する方法。

“エネルギー変換熱療法”は、マイクロ波を患部に照射するものや、皮膚表面に専用ゲルを塗布して超音波を照射する方法。

これらの温熱刺激を関節炎を起こしている患部に行うことで、組織温度が上昇して、血行が良くなり、炎症性物質や老廃物が排泄されやすくなります。それと同時に、筋緊張が低下し、疼痛や知覚異常が緩和されたり、炎症を鎮めることができます。


関節炎でも症状が軽い場合なら、入浴や運動で体が暖まることで痛みが軽くなる事もありますし、軽いストレッチで、筋肉をほぐすのも効果的です。

関節炎の中でも特に関節リウマチでは、温熱療法が行われています。その場合、身体 全体を温めて血流を促すパターンと、炎症を起こした患部のみを温めるパターンがあります。
どちらの場合も温熱療法によって、関節を温めて痛みやこわばりを緩和するのが目的です。

関節炎の痛みがあると、どうしても、動かさないようにしてしまいがちです。ですが、痛いからといって動かさないままでいると、筋肉が衰えてしまい、歩くことが難しくなってしまいます。さらに、関節が曲がったまま固定されたり、もしくは真っ直ぐな状態になってしまい、動きがかなり制限されてしまう恐れもあります。
ですから、関節炎の回復には温熱療法を行いながら、無理のない運動を様子を見ながら行うことも大切です。

ただし、関節炎の症状が急激で、高い熱がある場合には温熱療法は行わず、低温療法が行われる場合もあります。
保冷材をつめたパックを冷やして患部に当てたり、コールドスプレーを患部に噴射することで、冷やします。
急な痛みには温熱療法よりも低温療法が向いているとされているからです。

昔、足首や膝を痛めた時に『お風呂で温まると楽になる痛みには温感湿布。温まると痛くなる場合には、冷感湿布』と、痛みと治療の簡単な見分け方を教わったことがあります。同じような痛みでも、対処法が違うんです。

なお、関節炎から開放される時期を早めるためには、リハビリも大切です。
温熱療法を行った後のリハビリは関節炎の回復をより高めますから、個人に合わせたリハビリを無理せず地道に続けるようにしましょう。

関節炎を発症したら、痛みや腫れをコントロールして上手に付き合っていく必要があります。
そのためには、悪化しないように気を配ると同時に、生活態度を見直してみましょう。

関節は血液循環や新陳代謝の衰えといった、体の状態に左右されやすく、ダメージもかなり受けることが多い部位です。
ですから、関節痛改善のためには、血行を良くし、新陳代謝を良くさせるように、栄養バランスの良い食事が重要になります。
例えば、関節に良いといわれる、“サメの軟骨”を使ったものや、ミネラル・ビタミン豊富な野菜、海草類などを中心に良質なタンパク質(植物性タンパク質の豆腐や豆製品など)を、多く摂るようにしましょう。逆に、唐辛子やカレーといった刺激の強いものや加工食品、脂肪性食品や身体を冷やす果物などは、控えるようにしましょう。

冷え性は関節炎の症状を悪化させるといわれますので、普段から、薄着はやめて体を温める食材を食べるようにしましょう。
体を冷やさないように保温に注意するだけでも、関節炎の痛みが薄らぐなどの良い作用があります。
また、軽いストレッチも良い効果を与えてくれます。

関節炎には便秘も良くありません。便秘は、血行を悪くし関節炎を悪化させます。
ですから、毎日お通じがあるようにする事が大切です。新陳代謝をよくするように、食事や水分に気を配りましょう。


関節痛には酒類・タバコ・コーヒー・塩分や動物性脂肪の摂りすぎ・刺激の強いものなどの影響もあるので、できるだけ避けたいものです。特に痛風関節炎は、“ぜいたく病”とも言われるくらい、高カロリー食やアルコール・甘い物の過剰摂取が原因とされていますので摂り方に注意が必要です。

関節炎は生活習慣を改善することで、症状を軽くしたり、進行を抑えることができるものです。
日頃から、軽い運動やストレッチで筋力を鍛え、食事や睡眠・運動・アルコール・タバコなどを節制して回復に努めましょう。

関節炎の発症には年齢や性別が関係あるのでしょうか。
確かに、加齢と共に関節炎の症状を持つ方は増えてきますが、関節炎は、いつでも誰にでも起こる可能性の高い病気です。
化膿性関節炎や変形性関節症などは年齢・性別に関係なく発症していますが、それでも発症しやすい年齢や特徴があるようです。

では、男女の性別や年齢で起こりやすい関節炎はあるのでしょうか。関節炎について性別で、比較してみましょう。
『変形性関節症』は、年齢と共に増えていき、レントゲン上では、60 歳以上で女性の約 40%、男性の約 20%が変形性膝関節症と診断されます。また、男性よりも女性の方が 1.5~2 倍多くなっています。さらに、O脚で肥満傾向の女性は要注意、といわれています。

『化膿性関節炎』においては、細菌が、血流に乗って全身に回る本来の発症の仕方よりも、関節炎の治療のためのステロイド関節注入後や人工関節置換術後に感染する例が増えています。

『関節リウマチ』だと女性の方が多いとされます。関節リウマチはリウマチによる関節炎で、関節炎以外の症状を伴います。
関節リウマチの男女比は 1:4 で、女性患者の比率が高く、30~50 歳代で発症するケースが多いとされます。

関節炎でも『痛風関節炎』は、痛風発作のことで、体内に過剰になった尿酸が関節などに溜まり起こります。
この痛風の患者自体、圧倒的に男性が多いため、痛風関節炎も男性の比率が高いとされます。
女性はホルモンの関係で尿酸の排出作用を持っているので、潜在的に痛風になりにくいのです。
ですから痛風関節炎の男女比は 20:1 で、男性に多く、大部分が 40~50 代に多い病気なのですが、最近は若い人でも発症するようになり問題となっています。

また、関節炎を体重からみてみると、関節炎で悩む方の多くは、体重が重い方のようで、特に“体質的に脂肪を溜め込む性質のある女性”に、多いようです。しかし、最近は食事が西洋化したことで、女性に限らず肥満に悩む方は多くなりました。
関節炎予防のためにダイエットをする事は、関節炎以外の病気に対しても大いに役立つでしょう。

また、関節に白っぽい厚いかさぶたがついた種々の大きさの赤い皮膚病変や変形がみられ関節痛がある“関節症性乾癬”は、20~30代の人に多く見られ、男女比に違いがない関節炎です。